現在、専門職の人気が高まっています。
専門知識を持ち経験も豊富な人は、その道のスペシャリストとして現場で重宝されます。それだけではなく、仕事のやりがいもあり社内での立場もある程度保証されている。何よりそのオンリーワンな働き方に憧れて、目指す人が増えていることでしょう。
給料アップ、という点で見れば、管理職の方が通常は目指すべきポストになると思います。しかし、ある程度上の管理職にならないと逆に残業代がつかないなどして給料が思いのほかアップしない場合があるようです。その上、責任だけがのしかかるのを嫌い、昇進を拒否する人が多いのも専門職人気の要因のひとつになるのでしょう。
スペシャリストになるもうひとつのメリットとしては、リストラに遭う可能性が比較的少ないことでしょう。仮に、会社の専門部署がなくなるなどして失職したとしても、他の会社の該当部署へすぐに転職することができるでしょう。腕一本技術があればどこででも食べていける、これがスペシャリストの強みであると言えます。
しかし、注意しなければいけないのは、世の中の流れや技術革新の波についていけないと非常に居づらい立場に立たされてしまうということです。専門知識というものは習得したらそれで終わりではなく、生涯をかけて洗練し幅を広げていく必要があります。本当にその仕事が自分に向いているのか、好きで継続するのが苦にならない種類のものか、今一度よく考えて選択した方がいいでしょう。