専門職に就くには、勉強をしなければいけません。参考書を読んで、その内容を頭の中に入れていきます。また資格を取得するためには、試験を受けなければいけません。試験に合格するために覚えた知識は、自分の頭の中に定着して、実際の仕事をする時に役立ちます。
しかし、自分が覚えたことが仕事の現場ですべて役立つわけではありません。実際の仕事をしていると、想定外のことが起こります。例えば、介護の仕事をしていて認知症のことを知っていても、その知識にあてはまらない行動を取る人がいます。このような場合は、自分の知識を活用しつつ、知恵と工夫によって対処しなければいけません。対処がうまくいかないで、失敗する恐れもあります。
しかし、その経験は将来自分の仕事に生かすことができます。同じようなことが起こった時に、以前の経験を生かしてそれに取り組めるようになるからです。仕事の現場では、いろいろなことが起こります。自分には全く未知の出来事に巻き込まれることもあることでしょう。失敗して仕事をやめたくなることもあることでしょう。それでも、現場で起こることに誠意を持って取り組んでいけば、専門職として自分を成長させることが可能になります。仕事で基本的なことを学んで、それを頭に蓄えることは絶対に必要なことだと思います。しかし、学んだことにこだわり過ぎて、仕事をする時に柔軟に対応できなければ、専門職として働いていくことはできません。仕事を通して学ぶことは、プロとしての自分の糧になります。専門職についての詳細はこちら。
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失敗の先に成功がある
専門職の仕事では、それに必要な知識や技術は現場に出て覚えます。
しかし初心者の場合、いきなり実践的なことをするのはかなり勇気のいることでしょう。そこで、少し工夫をして臨むとスムーズに現場へ溶け込めるようになります。まず、予習をきちんとしていきましょう。大きな枠組みでとらえると、研修医や司法修習生などの段階もこれにあたると思います。事前に情報を入れておけば、ある程度の動きは想像できるため、働きながらパニックに陥る確率をぐっと下げられると思います。
もちろん、どんなに一生懸命予習をしていってもわからない事は出てくると思います。ただ、右も左もまったくわからないのと少なからず知識があるとでは、圧倒的に後者の方が精神的な余裕は大きいでしょう。心にゆとりを持てれば物事を考える余裕も生まれ、結果として足りない部分を着実に補っていけることでしょう。
これに対して、常に仕事のできる人にサポートしてもらいながら動くのも方法のひとつです。すぐそばに答えのわかっている人がいれば、安心して仕事に励めるし、万が一の場合にはすぐフォローしてもらえます。このアプローチなら場数を減らさずに働けるため、ほかのやり方と比べると成長する際のスピードが段違いに早いことでしょう。
どちらのスタイルがいいかは個人の好みにもよるし、勤めている会社によっても変わると思います。しかし、専門職の道を極めるためには、失敗を繰り返すなかで多くのことを学ぶしかありません。なので失敗を恐れるのではなく、それありきで方針を考えるのが大切になります。